かなり有効な電気代削減方法

2025年08月27日 16:16

エアコン風量を強くすると本当に節電できる?体感温度と電気代の関係を解説

夏の暑い時期、エアコンは欠かせない存在ですが、どうしても気になるのが「電気代」。多くの方はついリモコンの温度設定を下げてしまいがちですが、実は 風量を強くするだけで体感温度が下がり、結果的に節電につながることをご存じでしょうか?
今回は、エアコンの「風量」と「温度設定」の違いに注目し、体感温度と電気代の関係について詳しく解説します。



体感温度に与える影響

風量を強くする場合

エアコンの風量を強めると、風が直接体に当たり「風冷効果(ふうれいこうか)」が働きます。これは扇風機の前に立った時と同じ原理で、同じ室温でも体感温度が下がる効果があります。
例えば、設定温度を28℃にしていても、風量を強めることで26℃程度に感じることもあるのです。つまり、実際の室温を下げなくても涼しく快適に過ごせるのが大きなメリットです。

温度を下げる場合

一方で、リモコンの温度を下げると、室温そのものが下がります。確実に涼しくはなりますが、冷えすぎによって体がだるくなったり、外気温との差が大きくなって不快に感じることも少なくありません。特に寝室や長時間過ごすリビングでは、冷やしすぎが体調不良の原因になることもあります。



電気代に与える影響

温度を下げる場合

エアコンの消費電力の大半を占めているのは「コンプレッサー」です。室温を下げるためにコンプレッサーがフル稼働すると、それだけ電気代も跳ね上がります。
目安として、設定温度を1℃下げると約10%消費電力が増えるといわれています。例えば、1か月1万円の電気代がかかっている家庭であれば、設定温度を1℃下げるだけで1,000円前後の負担増になる計算です。

風量を強くする場合

風量を上げることで稼働するのは「ファンモーター」ですが、これはコンプレッサーに比べると消費電力が非常に小さい部品です。そのため、風量を強めても電気代の増加はごくわずか。
さらに、風量を上げることで体感温度が下がり、設定温度を下げなくても快適に過ごせるようになれば、結果的に大きな節電効果になります。



実際におすすめの使い方

では、どのように風量と温度を調整するのがベストなのでしょうか。ポイントは以下の通りです。
1. 冷やしたいときは風量を強める
室温を一気に下げたい時は、まず風量を強めて冷気を部屋全体に循環させます。温度を下げるのではなく、風を動かすことで体感温度を下げるのがコツです。
2. 快適になったら自動運転に切り替える
部屋が十分に冷えたら、風量を自動運転に戻すことで、余計な電力消費を防ぎます。
3. フィルター清掃を忘れない
フィルターが汚れていると風量を上げても効率が落ちてしまいます。2週間に1回程度のフィルター清掃で、快適さと節電効果の両方を維持できます。



まとめ:風量を活用して賢く節電

エアコンは「温度を下げる」よりも「風量を強める」方が、体感温度を下げつつ電気代を節約できる賢い方法です。
• 風量を強めれば、28℃設定でも26℃のように涼しく感じられる
• 温度を下げると電気代は確実に増加(1℃で約10%増)
• 風量を強める分の電気代はわずかで、節電効果が大きい

この夏は「温度を下げる」のではなく「風を強くする」ことを意識してみてください。体感は快適、電気代もお得になる一石二鳥の使い方が実現できます。



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